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PDF版 環境報告書 | 国立大学法人 神戸大学 (Kobe University)

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編集方針 ……… 1

学長のメッセージ 〜学生と学長が大学の環境について語る〜 ……… 3

環境憲章 ……… 7

環境保全のための組織体制 ……… 8

トピックス   「環境報告書を読む会」第2回 ……… 9

  神戸大学ブリュッセルオフィス第2回シンポジウム「巨大災害に強い安全社会の構築に向けて」 11   日中都市防災・減災国際ワークショップ「人間環境の安全とサステナビリティ」 ………11

  神戸大学東北ボランティアバスと紀伊半島豪雨水害の取り組み ………12

環境に関する教育研究   ESD サブコースの取り組み ………13

  地域に根差し人に学ぶ実践塾 ………15

  食料経済論 ………17

  船底塗料による船舶の低炭素化に向けた研究 ………18

  東日本大震災に伴う被災した民族文化財調査 ………19

  大学建物におけるエネルギー消費量の測定方法と分析に関する研究 ………20

  ハリタイヨウチュウ(原生動物)を用いた水環境モニタリングに関する研究 ………21

神戸大学の環境パフォーマンス   環境マネジメントの取り組み ………23

  省エネルギー・温暖化防止     環境目標 ………32

    エネルギーフロー ………32

    電気使用量 ………35

    都市ガス使用量 ………36

    重油使用量 ………37

  省資源・リサイクル     市水・雑用水       市水 ………38

      雑用水 ………39

      一般廃棄物等 ………40

      事務用紙使用量の推移 ………41

  有害物質の管理および対応     実験排水・土壌検査について ………42

    PRTRへの対応 ………43

    神戸大学における廃液処理 ………43

    医療廃棄物 ………44

    PCB 廃棄物への対応 ………45

    アスベストへの対応 ………45

  グリーン購入・調達の状況 ………46

  関係組織の活動     2011年度 神戸大学生協の環境活動の概要 ………47

    セブンイレブン神戸大学店の環境活動の概要 ………49

環境管理センターの活動   環境に関する講演会 ………51

  神戸大学での環境に関する出張講義 ………52

  環境学入門 ………53

第三者意見 ………54

表紙の解説 ………55  

(3)

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

この環境報告書は、本学の主要なキャンパスにおける2011年4月から2012 年3月までの1年間の環境に関す る活動の成果を取りまとめ、「神戸大学環境報告書 2012」として公表するものです。

本学の環境報告書は、主に、本学の構成員である学生及び教職員を対象とし、学内及び学外の環境コミュニ ケーションを促進することを目的としています。本学で行った教育、研究及びトピックスを紹介するとともに、環 境パフォーマンスとして、環境マネジメントを推進するための取り組み等を掲載しております。

また、「環境報告書を読む会」を平成 24 年6月6日に開催し、そこで得た意見を含め、今回の環境報告書では、 次の点を改善しました。

( 1 ) 環境パフォーマンスにエネルギー削減量を分かりやすくするため、    一般家庭何世帯分に相当するかの情報を記載(34〜36 ページ) 

( 2 ) 「環境報告書を読む会」で出た主な意見に対する大学の取り組みを記載(9ページ) ( 3 ) HP に掲載している PDF データをダウンロードしやすいように最適なサイズに変更した

環境報告書の作成に当たって

「環境報告ガイドライン ( 2012 年版 )」 ( 平成 24 年4月環境省公表 ) 「環境報告書の記載事項等の手引き ( 第2版 )」 ( 平成 19 年 11 月環境省発行 ) ●

参考にしたガイドライン

平成 23 年度( 2011 年4月〜2012 年3月 ) ●

事業年度

平成 24 年9月 30 日 ●

発行日

六甲台地区

六甲台第1キャンパス

六甲台第2キャンパス

鶴甲第1キャンパス 鶴甲第2キャンパス 楠地区

深江地区 名谷地区

主な部局:法学部、経済学部、経営学部、法学研究科、経済学研究科、 経営学研究科、国際協力研究科

主な部局:事務局、文学部、理学部、農学部、工学部、人文学研究科、 理学研究科、工学研究科、農学研究科

( 主な部局:国際文化学部、国際文化学研究科、大学教育推進機構 ) ( 主な部局:発達科学部、人間発達環境学研究科 )

( 主な部局:医学部、医学研究科、附属病院 ) ( 主な部局:海事科学部、海事科学研究科 ) ( 主な部局:医学部保健学科、保健学研究科 ) ●

調査対象範囲

(

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編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

環境・施設マネジメント委員会 ( 委員長:総務・施設担当理事 下林 正実 ) 環境マネジメント部会 ( 部会長:総務・施設担当理事 下林 正実 )

環境レポーティングワーキンググループ ( 座長:経営学研究科教授 國部 克彦 ) ●

作成部署

神戸大学施設部施設企画課施設企画グループ 〒657-8501 兵庫県神戸市灘区六甲台町1ー1 TEL:078-803-5173

E-mail:[email protected]

お問い合わせ先

http://www.kobe-u.ac.jp/report/environmental/2012/ ●

URL

平成 25 年 9 月 30 日 ●

次回発行予定日

(5)

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

福田秀樹神戸大学長に神戸大学の環境保全活動への取り組む姿勢を聞くため、「環境報告書を読む会」 に参加した学生のうち、火野坂昌也さん(経営学部3年)、城殿篤さん(経営学部3年)、近藤洋隆さん(人 間発達環境学研究科博士課程後期課程3年)の3名が平成24年7月5日に学長室でインタビューを行いま した。

( 火野坂 )

今日は、神戸大学の環境保全活動に関して、学長が考えておられること、 また、私たち学生が知りたいことについて、いくつかお伺いいたします。

( 近藤 )

最近、環境や持続可能な発展という言葉が重要なキーワードになってい ると思いますが、世界トップクラスを目指す神戸大学の果たすべき役割はど のようなものだとお考えですか。また、CO

2

削減などは、具体的にどのような 目標を掲げているのでしょうか。

( 福田学長 )

皆さんもご存じのように、神戸大学は、世界最高水準の研究教育拠点として地球環境の保全と持続可能な社会 の創造に全力で取り組むことを、環境憲章に謳っています。

環境教育については、分野が非常に幅広いため、広い視野を持っていただくためには、複数の学部を横断した 授業が必要と考えています。

環境研究については、個別分野を発展させるとともに融合研究を促進し、その成果を世界に発信したいと考えて います。

環境保全活動については、平成22年度に第2期中期計画期間における「環境マネジメントを推進するための基 本方針」を定め、3R活動の推進やCO

2

を15%削減するなどの目標を設定しました。さまざまな取り組みもすぐにす べてが実施できるものではないので、できることから学生、教員、職員が一体となって実施していくことをポリシー としています。

( 城殿 )

環境教育や環境研究に関して、複数の学部を横断した授業や複数の融合研究などは、具体的にどのようなもの がありますか。

インタビュー風景

左から

近藤さん

城殿さん

火野坂さん

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編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

編集方針

学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

( 福田学長 )

環境教育については、学生に環境学に関心を持ってもらうこと、環境学の領域の広さと深さを実感してもらうこ とを目的に環境管理センターが教養原論「環境学入門」を開講しています。他に、環境問題を前提とした持続可能 な開発のための教育をテーマとして、発達科学部・文学部・経済学部・農学部・国際文化学部・工学部が合同で 行っている「 ESD ※サブコース」があります。

環境研究については、自然科学系、社会科学系、生命・医学系、人文・人間科学系の研究融合を促進するため、 ポートアイランドに設置された統合研究拠点において、バイオマス資源を原料として燃料、化成品、プラスチックな どを作り出す統合バイオリファイナリー研究プロジェクトや汚泥分離膜による浄水処理、二酸化炭素分離膜による CO

2

処理などを行う先端膜工学研究プロジェクトなどの環境に関する研究が行われています。

学生の皆さんには、ぜひ自分の研究分野以外にも目を向けて、他の研究分野と融合した新しい研究テーマを見 つけてほしいと思います。

※ ESD:Education for Sustainable Develop m ent = 持続可能な開発のための教育

( 火野坂 )

環境マネジメントに関する方針を達成するには、仕組み、資金、人材など必要なものが多いと思いますが、どの ようにされているのでしょうか。また、今いちばん重要なことは何でしょうか。

( 福田学長 )

2011年度の取り組みをいくつか紹介します。

3R活動として、リサイクルできるものを確実に分別するため、屋内用ごみ箱を統一することとしました。既存の ごみ箱を無駄にしないように老朽劣化等による更新時期に合わせて適宜設置していく予定です。

CO

2

削減については、やはり設備機器更新の効果が大きいと思います。補助金等の外部資金の確保にも力を入れ、 省エネ機器への更新を順次進めています。昨年夏季の節電要請時期には、ピークカット15%を達成した部局や総 使用量で20%以上削減した部局もあり、運用面での取り組みも進んでいます。

環境マネジメントとしては、毎年夏季に環境キャラバンを実施するとともに PDCA の Action につなげるため、 昨年は環境改善キャラバンを実施し、部局へ改善提案を行いました。

また、2012年4月に安全衛生・環境管理統括室を設置しました。学内の安全衛生管理、環境管理、研究安全管 理を円滑に実施するための制度を立案、支援するための部署で、今後環境に関する新しい組織体制や制度を検討 していきます。

このように設備面、運用面の改善に合わせて、新しい組織作りなどにも力を入れていますが、効果を発揮するに は、やはり大学構成員一人ひとりの力が必要です。現在、一番重要なことは、大学構成員の意識改革ではないかと 感じています。

( 城殿 )

大学で最大の構成員は学生です。取り組みの中には、学生の自主性に任せるところも多いと思いますが、学生の 意識改革をするために、「見える化」の推進や、バイク通学の規制など検討していることはありますか。

( 福田学長 )

「見える化」は、意識を高めていくために普及させていくべきだと思います。電力の「見える化」については、一 部ですが実施していますし、太陽光発電を設置している施設には、モニターを設置して発電量が一目で分かるよう にしているところもあります。その他の取り組みについても、学生の皆さんに分かりやすいように数値化するなど、 検討していきます。

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学長のメ�セ�ジ

環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

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環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

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環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

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環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

神戸大学の環境パフ��マンス

環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

( 火野坂 )

大学として、学生に意識を持ってもらい、取り組みへ参画してもらうために考えておられることはありますか。ま た、学生に求めることは何でしょう。

( 福田学長 )

大学の構成員である教員、職員、学生が一体となって取り組める仕組みを考えています。昨年度からは、環境レ ポーティングWGの活動で、「環境報告書を読む会」を開催して学生と教職員の意見交換を行い、WGにも学生に 参加していただいています。少しずつですが、学生参加の機会を増やし、学生の意見を反映させた取り組みや学生 の取り組みへのサポートもできると思います。

私たち教職員と一体となって活動ができる全学的な学生組織があれば、取り組みに、さらに拍車をかけること ができるでしょう。

学生の皆さんは、具体的にどのような取り組みをしたいと考えていますか。

( 火野坂 )

環境報告書を読んで、先生方の目線と学生の目線の違いを感じました。学生の意識を高めるには、学生の目線 で作った環境報告書があってもよいのではないでしょうか。専門的な表現を学生や一般の方に分かりやすく噛み 砕いた表現にして、それを学生に配布すれば、意識の低い学生も環境に目を向けてくれるのではないかと思います。 今回、福田学長へ直接インタビューさせていただいたように、教職員の方にインタビューに答えてもらうのもよいと 思います。

( 福田学長 )

学生からすると専門的な部分があり、分かりにくいところがあるかもしれません。研究者に分かりやすく解説して もらうために直接聞きに行く方法もあろうかと思います。学生の目線で学生が環境報告書を作ることについて、で きればサポートしたいですね。

( 近藤 )

大学側からのサポートがあることを知れば、環境に関して新しい提案をする学生が増えるかもしれません。学生 がしたいことを伝えられる窓口はあるのでしょうか。

インタビュー風景

左から

近藤さん

城殿さん

火野坂さん

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環境管理センタ�の活動

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環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

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環境管理センタ�の活動

第三者意見

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環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

クス

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環境管理センタ�の活動

第三者意見

表紙の解説

( 福田学長 )

環境に関する提案を受け付ける窓口として明確なものはないので、環境報告書を読む会で学生から直接意見を 聞く以外に、何か考えてみましょう。

( 城殿 )

エネルギーの無駄だと思うのが、空いている教室を少人数で使用して、照明をすべて点けてエアコンを使用して いることです。教職員が空き教室の鍵を閉めてしまうことや学生の組織を作って照明やエアコンを止めて回るなど を考えているのですが、いかがでしょうか。

( 福田学長 )

大学側から規制するというよりも学生一人ひとりに自覚してもらいたいですね。学生の組織を作って活動するこ ともいいかもしれませんが、自分の家では自然に必要のない照明やエアコンのスイッチを切っていると思いますの で、大学生活の中でもそれが当たり前のようになってほしいです。

( 近藤 )

最後に、環境問題に加え、東日本大震災によって日本はさまざまな面で変わらなければならない節目を迎えて いますが、福田学長は神戸大学に関わる学生にこれからの時代、どのように行動してほしいと考えているかお聞か せください。

( 福田学長 )

環境も含めて、グローバルな視点で物事を見てほしいです。省エネに関して言うと、日本は個々の技術レベルが 高く、世界に負けていないと思います。しかし、他の技術との融合やそれを普及させる手段について遅れているの ではないでしょうか。それが進めば日本は、世界で問題となっている環境、エネルギー、食料問題などを解決する ことができるはずです。

もう一つ、本物を見分けて価値が判断できる力を身につけてほしいです。情報化が進み、あらゆる情報が手に入 れられる時代です。しかし、現場に行って自分の目で本物を確かめないとその本当の価値は分かりませんし、感動 もしません。特に学生の皆さんは、すばらしい研究があると知れば、ぜひその研究者の話を聞きに行ってください。 本物を見分け、価値を判断できる人になって人類に貢献してほしいと願っています。

学生の参加者

火野坂 昌也さん ( 経営学部3年 )

城殿 篤さん ( 経営学部3年 )

近藤 洋隆さん ( 人間発達環境学研究科

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環境憲章

環境保全のための組織体制

環境に関する教育研究とトピ�

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環境管理センタ�の活動

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表紙の解説

神戸大学は、世界最高水準の研究教育拠点として、大学における全ての活動を通じて現代の最重要課題である 地球環境の保全と持続可能な社会の創造に全力で取り組みます。

私たちは、山と海に囲まれた地域環境を活かして環境意識の高い人材を育成するとともに、国際都市神戸から世 界へ向けた学術的な情報発信を常に推進し、自らも環境保全に率先垂範することを通して、持続可能な社会とい う人類共通の目標を実現する道を築いていくことを約束します。

基本理念

大学の最大の使命は人材の育成にあります。

私たちは、地球環境や地域環境への影響を常に意識して行動する人材を養成するために教育プログラムを絶 えず改善し、人文・社会・自然科学の知見を統合して、環境に対して深い理解をもつ人間性豊かな人材を国際社 会や地域社会と連携して育成することに努めます。

基本方針

1. 環境意識の高い人材の育成と支援

地球環境を保全し、持続可能な社会を創造するためには、さまざまな課題を克服する研究成果の蓄積が必要 です。

私たちは、環境問題に関する個別分野の研究と関連分野を統合した学際的な研究の双方を推進し、その成果 を世界と地域に向けて発信することに努めます。

また、このような研究成果を国際社会と地域社会の発展に具体的に結びつける活動を支援します。

2. 地球環境を維持し創造するための研究の促進

地球環境を保全するためには、ひとりひとりの行動が大切です。

私たちは、日々の活動を通じて、環境を守り、エネルギーや資源を有効に活用し、有害物質の管理を徹底す ることによって、環境に十分配慮したキャンパスライフを率先します。

さらに、環境保全活動の情報を開示し、関係者とのコミュニケーションを通じて、継続的な改善に努めます。

平成 18 年9月 26 日制定

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環境保全のための組織体制

〜率先垂範としての環境保全活動の推進〜

本学における環境保全のための組織として、学長の下に環境・施設マネジメント委員会を設置し環境管理セン ター、各学部・研究科等と連携しながら具体的な取り組みを行っています。

また、環境報告書の作成は、環境・施設マネジメント委員会、環境マネジメント部会の下に教員および 職員 で構成する環境レポーティングワーキンググループ (WG) を設置して作成しています。

取り組みに関わる体制

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本学で作成している環境報告書を学内に広く知ってもらい、学生からの意見等を今後の環境報告書作成および 環境保全活動に反映させるため、「環境報告書を読む会」を平成 24 年6月6日、瀧川記念学術交流会館2階大会 議室で開催しました。

環境レポーティングWG 座長の國部克彦(経営学研究科教授)の司会のもと、学生 11 名、下林正実(総務・施設 担当理事)、島村健(法学研究科教授・環境マネジメント検討 WG 座長)、瀬恒潤一郎(環境管理センター長)を含め た教職員 14 名、生協職員1名による活発な意見交換が行われました。

主な意見は下記の通りです。

■ 環境に関する教育、研究、マネジメントについて ・ 画像等の文字が見にくいものがある

・ ホームページに掲載しているPDFデータが重く、ダウンロードに時間がかかった。分割でダウンロードで きるようにしてはどうか

・ 環境パフォーマンスにエネルギー削減量を分かりやすくするため、一般家庭何世帯分に相当するかを記載 してはどうか

・ 環境に関するPRや情報共有のため、ポータル的サイトを作り、学生団体のホームページとリンクを張って はどうか

・ 学生の行った活動がどのような環境対策につながっているのか、見える化を図ってはどうか

■ 今後の環境に関する活動について

・「環境報告書を読む会」で出た主な意見に対する大学の取り組みを環境報告書に記載してはどうか ・省エネ対策は、照明の間引きが分かりやすく、効果があるのではないか

・ 学生にインセンティブを与える環境保全活動の仕組みがあれば、もっと取り組みに参加するのではないか

これらの意見を環境報告書作成および環境保全活動に反映できるよう努力していきたいと思います。

( 関連URL )

 http://w w w.kobe-u.ac.jp/info/database/report/environ mental.html

「環境報告書を読む会」第2回

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トピックス

●昨年開催した

「環境報告書を読む会」

の意見に対す

る取り組み内容

※ ESCO:Energy Service Co m pany の略。工場、オフィスビル、商業施設などに対して、エネルギー効率の改善策を提案し、

  コスト削減効果を保証して削減したエネルギーコストから報酬を得る環境事業。

環境マネジメント 23 ページ参照

神戸大学生協の環境活動の概要 47 ページ参照

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平成23 年9月 19 日、ベルギー・ブリュッセルにおいて神戸大学ブリュッセルオフィス第2回シンポジウム「巨 大災害に強い安全社会の構築に向けて」を開催しました。

オープニングにおいて福田秀樹学長は、平成7年に神戸を襲った阪神・淡路大震災の被災地の大学として、 平成 23年3月11日に発生した東日本大震災に強いショックを受けたことや、これまでに蓄積した研究成果を生 かして被災地の復興に協力していく決意などを語り、そのために日欧間でもより一層の連携を推進したいとの意 思を表明しました。

第一部では、東日本大震災の現象について、吉岡祥一都市安全研究センター 教授、真野明東北大学 教授、 小田啓二海事科学研究科長、田中泰雄都市安全研究センター長から、続く第二部では、大震災の影響について、 石川雅紀経済学研究科教授、金子由芳国際協力研究科教授、森岡正芳人間発達環境学研究科教授、室崎益輝 関西学院大学教授・神戸大学名誉教授から報告がありました。

第三部のパネルディスカッションでは、武田廣理事・ 副学長がチェアを務め、欧州委員会研究イノベーション 総 局環 境 局のデニス・ピーター氏、フランス地質研究 所のホルモツ・モダレッシ教授、ドイツ地質研究所のジョ チェン・ザウ教 授、グローバ ル・リスク・フォーラム のデヴィッド・アレクサンダー教授も参加して、減災と 防災について日欧の現状と課題を共有しつつ、安全社会 の構築に向けて議論しました。

平成23年10月 15日、中国・重慶大学の協力と日本学術振興会北京研究連絡センターの後援を得て、重慶 大学において、「人間環境の安全とサステナビリティ」をテーマにワークショップを開催しました。

本学からは、工学研究科の塩崎賢明教授、孫玉平教授、向井洋一准教授および都市安全研究センターの藤永 隆准教授が参加し、東日本大震災からの復興策をはじめ、既存建物耐震補強技術や免震構造の設計技術につ いて報告しました。中国側参加者からは、四川大地震の被災地の再建プランを中心に、高速列車事故に伴う二 次災害の防止策や建物の階段耐震設計に関する最新情報が報告されました。

東日本大震災の発生からわずか半年後だったこともあり、中国国内において人間環境の安全・都市防災に対 する関心が高まっており、学生を含め100名以上が参加し、地震災害をはじめとするさまざまな災害に対処する ための政策立案、防災計画および技術対策等に関する知見を交換しました。

神戸大学ブリュッセルオフィス第2回シンポジウム

       

「巨大災害に強い安全社会の構築に向けて」

日中都市防災・減災国際ワーク

プ「人間環境の安全とサス

テナビ

ィ」

国際部 国際企画課

国際部 国際企画課 平成 23 年9月 19 日ブリュッセル自由大学

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環境に関する教育研究とトピ�

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環境憲章

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環境管理センタ�の活動

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表紙の解説

2011年3月11日に発生した東日本大震災に際しては、直後から「自分に何かできることはないか」という学 生からの問い合わせが支援室に数多く寄せられました。とはいえ、3月中は、福島の原発事故のリスクが捉え難く、 なかなか神戸大学として被災地に学生を派遣できなかったのが苦しいところでした。

その後、ゴールデンウィークになって最初のボランティアバスを岩手県沿岸部に派遣することができ、2012 年 3月末までに7回、延べ 195 名の学生を被災地に派遣しています。

ボランティアバスでは、瓦礫撤去や家屋整理、海産物倉庫から散らばったサンマの回収をはじめさまざまな作 業を行っていますが、もっとも重視しているのが学生と被災者とのコミュニケーションです。そのきっかけとして 「足湯ボランティア」を実施しています。たらいに張ったお湯に10 分ほど足をつけてもらい、その間、相手に向 き合って手を軽くマッサージします。被災者の方からは「体があたたまってホッとする」「夜、よく眠れるようになっ た」と好評です。

この足湯は、ボランティアと被災者がコミュニケーションをスムーズに取るきっかけになります。手をもみなが ら10 分ほど向き合っていると、被災した方は自分のことを語り出します。「死体を見てもね、自分の知り合いか どうかは分かんないんだよ。変わり果てていて」「仮設住宅にいても何もやることないしね。ずっといたら気がめ いる」「泣いてばっかりでもだめだね。笑って生きていかなくちゃ」。

こうした「つぶやき」を聞くことによって、被災した方々の気持ちに寄り添い共感することができます。また 津波の様子や、現在の被災者のニーズなどを学べます。

トピックス

キャリアセンターボランティア支援部門 学術推進研究員 コーディネーター 藤室 玲治

神戸大学東北ボランティアバスと紀伊半島豪雨水害の取り組み

東北ボランティアバスの取り組み

2011年9月に起きた紀伊半島豪雨の被災地である那智勝浦町にも、神戸大学生による「KOBE 足湯隊」が何 度も赴き活動を行いました。朝から夕方までは泥かきや瓦礫撤去を行い、その後に夕方から避難所で足湯ボラ ンティア活動を行いました。

こうした活動を通じて、和歌山県那智勝浦町の方々とご縁ができたことから、2012年の3月 13日∼15日に神 戸大学ボランティア講座の一環として「那智勝浦の農業・漁業と津波・水害の被害」と題した2泊3日のフィー ルドワークを行いました。那智勝浦町役場や勝浦漁協、水害で甚大な被害があった色川地区や市野々地区の皆 さんの協力を得て、水害被害の実際と復興の課題のみならず、地域のさまざまな取り組みを学びました。

紀伊半島豪雨水害被災地での活動

2011 年8月陸前高田市 2011 年 11 月釜石市 2012 年3月和歌山

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2008 年度より開講した ESD ( 持続可能な開発のための教育:Education for Sustainable Develop ment ) サブコースは、2012 年度、国際文化学部・工学部が新たに参加し、6学部による開講となった。

ESD サブコースの取り組み

経済学研究科非常勤講師 小島 理沙

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従来型の「環境教育」の拡張をめざし、ESD に求められる課題の多様性に対応した汎領域的な視点で各学部 の特色を生かしたカリキュラムを企画している。学生は、学外の人々と連携しながら実践活動への参画(アクショ ン・リサーチ)を通して、持続不可能な社会や仕組みの問題性あるいは解決の方向性を探究する参加・体験を 重視している。

演習におけるアクション・リサーチの事例を以下に紹介する。

2012 年度の経済学部の ESD 演習Ⅰ( 環境経済学 )では、地方都市における持続可能な発展とは何かをテー マとし、兵 庫県篠山市を舞台に調査・フィールド実習・アンケート・議 論・報告という流 れで授業を行った。 篠山市を選んだ理由は、①本学農学部が実践農学演習等で縁のある地であり、②実際のフィールドを見に行くこ とが可能であること、③過疎化等一般的な想定されうる地方都市 (田園があり、住宅地、観光地もある) という 3 点である。

履修学生に篠山を事例として、持続可能な地方都市を考えるというテーマを出し議論したところ、まずその土 地の住民のニーズを把握する必要があり、アンケート調査を実施することになったが、現地に詳しい人に相談し たところ、ナーバスな問題のためやめてほしいという要請があり、急遽予定を変更し、都会に住む人の地方都市 に対するニーズを調査することになった。

この授業の特徴は、履修学生と議論をしながら、実際に現地を見に行き、調査の方法や中身を検討するとい う学生主体で実施するという点にある。そのため、状況によっては上記のように予定通り授業が進まないことも 当然出てくる。それこそがリアリティであり、重要なポイントである。つまり、現実社会の正解のない課題に対し、 実際にアプローチし、解決策を模索していく過程で、その底流にある「持続可能性」についてを自ら考え、自 分たちなりの答えを出すことがこの授業の狙いである。

篠山市街の様子 篠山市の田園風景

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山村・漁村の現状と課題を環境とまちづくりの視点から学び、都市部とそれ以外の地域との関係性を改めて 考える機会を提供することで、学生自身の今後の生き方を見つめ直すきっかけとすることを目的とする。

徳島県日和佐町の伊座利地区は「未来を考える推進協議会」において I ターン受け入れの取り組みが実を結 び若者定住化、人口増が実現している。また、徳島県上勝町は「葉っぱビジネス」をはじめとする先進的取り 組みで有名である。こういった先進事例の現場担当者との直接的交流は学生に刺激を与えた。

概要

1日目は徳島県美波町日和佐地区のウミガメ博物館カレッタを見学し、研究員の方からウミガメの生態と環境 保全、まちづくりの取り組みについてレクチャーしていただいた。その後、観光ボランティアガイドによる「のん びりウミガメコース」を散策し、ウミガメとの共生、環境保護と観光の両立について学んだ。

2日目は徳島県美波町伊座利地区の伊座利の未来を考える推進協議会の取り組みについて学んだ。同時に住 民との交流を通して、住民ひとりひとりの目から見た地域の今と将来像についても学んだ。

3日目は徳島県上勝町の持続可能なまちづくりを学ぶため、その前提となるハード面について、フィールドワー クを通じて自然資源を確認した。具体的には棚田の見学、かみかつ倶楽部の「千年の森の取り組み」について レクチャーを受けた。

4日目は上勝式の 34 分別のゴミ捨てを体験した。上勝町の取り組みが体系的に分かる、上勝ツーリストの主 催する視察に参加し、ごみの取り組みや葉っぱビジネス、木質バイオマスの取り組みの説明をしていただくことで、 地域活性化につながるコンセプトやシステムづくりについて学んだ。

内容

【美波町日和佐地区】

徳島県の南東部に位置する観光と漁業を中心とした地区である。美波町 ( 旧日和佐) の大浜海岸はアカウミガ メの産卵地として 1967 年 (昭和47 年 )8月 16 日国指定天然記念物「大浜海岸のウミガメおよびその産卵地」と して認定された。日本ではいくつかの場所でウミガメが産卵しに来るが、国指定の場所は美波町と静岡県御前崎 市の2ヵ所のみである。数ある海岸の中から、ここを選んで来てくれるカメを今まで以上に大事にし、共生しな がらたくさんの人が訪れる観光地を目指してさまざまな取り組みが行われている。

【美波町伊座利地区】

徳島県の東部に位置する漁業を中心とした人口約 120 人の集落である。未来を考える推進協議会という住民全 員を構成員としたまちづくり団体が、都市との交流を通じて学校と地域の灯火を守る活動をしている。この団体 は伊座利のシンボルとして学校の存続を掲げ、児童・生徒やその保護者の転入を呼びかける「おいでよ海の学 校へ」という交流促進イベントを住民手づくりで開催している。これは、伝統漁法やクルージング体験、磯遊び やカヌー体験などを通して伊座利を体と心で体感してもらう海の学校1日留学体験などを行うものである。こうし た取り組みが実を結び、平成13年の高齢化率は38%だったのが、平成20年には26%と減少し、若者定住化、 人口増が実現した。平成 19年には住民全員がオーナーの「イザリ café」をオープンした。人気メニューはその 日朝獲れの魚の刺身定食や天ぷら定食。年間1万人ほどの来客があり、徳島の新たな観光スポットとなっている。

詳細

地域に根差し人に学ぶ実践塾

徳島編:漁村と山村から環境とまちづくりを考える

― 徳島県日和佐町のウミガメと共生するまちづくりと上勝町の持続可能なまちづくり ―

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他にも伊座利漁協では地域資源である海草に着目して、加工品生産を行う「アラメ加工場」を開設し、新た な雇用機会の創出にも取り組んでいる。環境を守っていくため、定期的なクリーンアップや植樹活動も行っている。

【上勝町】

徳島県の中心に位置する、徳島県庁から車で 50 分、人口 2000 人の山村である。「葉っぱビジネス※1」「ゼロ・ ウェイスト運動※2」「木質バイオマスの利用※3」「光ファイバーの全戸導入」など、地域活性化、環境、情報、 さまざまな面で先進的な取り組みを行っており、国内外から注目されている。葉っぱビジネスによる地域再生を 描いた映画の制作が決定し、2011 年7月から撮影に入っている。日本の棚田百選に選ばれた樫原の棚田や、千 年の森づくりをしている高丸山、カヌーも楽しめる美愁湖など、日本の原風景ともいえる豊かな自然に恵まれて いる。こうした自然資源に加えて、上勝の一番の魅力を「人」と位置づける。「葉っぱビジネス」で有名な元気 な高齢者に加え、町の魅力に惚れ込んで県内外から I ターン・U ターンで移住してくる若者も多い。

※1:葉っぱビジネス

昭和61年、当時JAの営農指導員だった横石氏が4戸の農家に声をかけて始まり、現在では194戸の農家が 330種以上の商材を供給、販売額2億7百万円 (平成21 年度) を誇る地域活性化型農商工連携の地域ビジネス である。日本料理の季節感を演出する紅葉、南天、柿の葉など「つまもの」を「彩」という商品ブランドとして栽培し、 出荷している。高齢の女性でもできる軽くて労力のかからない農産物であることが葉っぱを売る決め手となった。 年収1000万を超える農家もいる。葉っぱビジネスを支えるのはPC( ブロードバンド・ネットワーク ) で127戸の 農家が、全国の市場情報を収集して自らマーケティングを行い、出荷する。PC では自分が町で何番目の売上を 上げているかの順位等も分かるようになっており、こういったビジネスモデルのすべてが良い刺激になり、更なる 発展へつながっている。

※2:ゼロ・ウェイスト運動

ゼロ・ウェイストとはごみゼロ (出てきた廃棄物をどう処理するかではなく、そもそもごみを出さないという考 え方のこと。「焼却・埋め立て・何でもリサイクル」によって、資源の無駄づかいと有害物質による健康被害と 水質汚染など、環境に悪影響を与えたことを反省し、社会の仕組み自体を変えていこうとするもの。上勝町では ごみ収集車が走っておらず、住民がゴミステーションにごみを持ち込み、自らの手で34分別を行っている。NPO ゼロ・ウェイストアカデミーは市からの委託を受けて、ゴミステーションの管理を行い、3R(reduce, reuse, recycle) を基本として、リユース推進拠点「くるくるショップ」、介護予防活動センターひまわり内のリメイクショッ プ「くるくる工房」を運営している。リメイクは高齢者の生き甲斐にもなっている。

※3:木質バイオマス利用

上勝町の約 86%が山林であるが、林業については、外材の輸入等により木材価格は低迷し生業として成り立 たない危機的状況となっていて、その利活用の方策を模索していた。平成 15年の調査を経て、平成16年には 上勝町月ヶ谷温泉交流施設に木質バイオマスチップボイラーが導入された。二酸化炭素排出抑制による地球温 暖化防止・森林林業の活性化、雇用の創出等による地域経済の好循環を目指して取り組みが続いている。

美波町伊座利地区

未来を考える推進協議会でのレクチャー

上勝町でゼロ・ウェイスト運動

についてのレクチャー

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食料経済論の講義では、食料を生産する代表的な産業である、農業を中心的に取り扱っている。ここで、農業は、 食料を生産するだけでなく、環境・国土の保全にとって非常に重要であることが強調されている。この講義は、本 学経済学研究科・経済学部名誉教授の山口氏が書かれた本に基づき、農業の非経済的意義、すなわち農業のお 金では測ることのできない重要な価値について解説している。その上で、日本農業が抱えている課題について説明 している。

農業の非経済的意義には、公益的機能、社会的意義、文化的意義の3つがある。公益的機能は、農地の洪水防止 機能、土壌侵食防止機能等、環境保全の機能を多く含んでいる。農業は棚田や段々畑等のように中山間地帯でも生 産が可能であるが、非農業は中山間地域で生産を行うことが極めて困難である。このため、農業には都市部の人口 の過密化を和らげる機能があり、地域間のバランスのとれた発展に寄与してきたという社会的意義がある。文化的 意義については、伝統的な祭りは農作物の収穫を祝うものが多く、神社や寺も農業起源のものが多いことから、農 業は文化の根源ということができるのである。

さらに、昔から身土不二 ( しんどふじ ) という言葉があり、これは、人間の身体と土地は切り離せない関係にあ ることを意味している。また、夏収穫される作物の多くは、身体を冷却する機能があり、冬収穫される作物には、温 める機能を持つものが多いといわれている。このことから、効率のみを重視して、農産物の輸入に多くを頼るとい うのは、自然の摂理に反するものがあると思われる。このような考えを現在に引き継いでいる活動として、「地産地 消」に関するものが挙げられる。これは地域生産地域消費の略であり、その地域で生産された食料をその地域で 消費することを奨励するという考えである。地産地消が推進されると、食料輸送にかかる燃料や環境への負荷も 軽減され、地域振興にも貢献しうるという、さまざまな利点を持つ。

以上の点を十分に考慮して農業政策、特に、農産物貿易の政策を考えていかなければならないと教育している。 日本は農産物貿易の自由化は慎重になる必要があり、グローバリゼーションの潮流や外からの圧力をある程度は 受け入れるにせよ、確固たる信念を持って進むことが重要であるだろう。特に、農業の非経済的意義の重要性をよ り主張することが必要であるように思われる。また、農業も一つの産業であることから、国際競争力を持つ必要は ある。そのために、規模を拡大できるところは拡大し、効率的な農業を行っていく努力をすることは不可欠である。 ただ、日本は国土が小さい上、山地が多く平地が少ないため、規模拡大にも限度があり、困難な地域が多い。中山 間地域で、規模拡大や効率的な生産が困難な地域でも、農業は先述のような非経済的意義を発揮し、国土・環境 の保全や地域のバランスのとれた発展に貢献していると考えられる。そのため、そういった地域に、一定の所得補 償を行うことが重要である。

参考文献

山口三十四『新しい農業経済論』有斐閣、1994 年。

食料経済論

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航走中の船には摩擦抵抗、造波抵抗、形状 ( 渦 ) 抵抗や空気抵抗の他にうねりや風浪による衝撃などが作用し、 船はこれらすべての抵抗と推進器が発生する推力とが釣り合った速力で航走する。これらの抵抗のうち、水の粘 性に基づく船体の摩擦抵抗が高速域では全抵抗の 40∼ 50%を占めるといわれ、水との摩擦抵抗を低減するこ とは船の燃料消費量を削減すると同時に、昨今、地球規模で喫緊の課題である温室効果ガスの排出削減につな がる。

神戸大学大学院海事科学研究科附属練習船深江丸 <全長50m・449総トン > は 1987 年7月の進水以来、船 体の水線下外板に自己研磨型船底防汚塗料( 以後、船底塗料という)を塗装し、年1回の入渠工事において施 工する。2008年1月の入渠からは①新開発の世界最高水準の低摩擦型 ②塗膜の溶出度を10%程度高めた改良 従来型 ③従来型 の船底塗料を1年間隔で順次試 験塗装し、以後は低摩擦型、実験用低摩擦発展型による船 舶の省エネルギー化に向けた評価試験を展開する。評価には速力試験を採用し、図1に示す播磨灘西部の播磨 灘 航 路 第1号 か ら 第 4 号 灯 浮 標 間、航 程 16.0 海 里

(29.6k m) において一定条件の下に直線航走し、潮流を補 正して通過実速力と通過に要した燃料消費量を推算する。 表1の上段は3塗料の年間平均速力と平均排水量 (船の 重量 )および平均燃料消費量を示す。平均排水量にはそ れぞれ若干の差違があるものの、従来型に比べて2種類 の 新 型 船 底 塗 料では平均 速 力がごくわずかに 上回った。 一定距離あたりの燃料消費量は速力の自乗に比例 ( 時間 あたりは3乗に比例 ) し、排水量の3分の2乗に比例する ことから、新型船底塗料の年間平均速力を従来型の 12.4

ノットに、また、平均排水量を従来型の760.5 トンと同一にした場合における新型船底塗料の年間平均燃料消費 量を試算した。その結果、表の下段に示すとおり、速力および排水量を補正した従来型に対する新型船底塗料 2種類の燃費改善率は、改良従来型で 3.5%、低摩擦型では 8.9%になった。

2003 年9月の入渠工事において船底外板のサンドブラストを施工し、それまでの入渠工事の度に塗り重ねてき た防錆・防汚塗料を一掃したが、以来、8年が経過し、その後に塗り重ねた塗料の劣化による剥離などにより 外板表面の塗膜粗度がかなり進行している。このような状況下での試算結果であることから、過去の塗膜を一 掃した場合には新型塗料の低摩擦性によるさらなる燃費改善が期待でき

る。図2および3に船体整備のための入渠工事が完了した深江丸を写真 で示す。

国際海運から排出される二酸化炭素の排出量は世界全体の約3%、ド イツ1国の排出量に相当するとの推計があり、既存船にも適用可能な船 底塗料の分野から船舶の省エネルギー化と低炭素化に取り組んでいる。

環境に関する教育研究

船底塗料による船舶の低炭素化に向けた研究

図2 外板整備後の右舷船尾船底部

図3 ドライドック注水(船体浮上)風景 表1 3塗料の速力・排水量・燃料消費量

図1 速力試験の実施海域  

海事科学部 教授 矢野 吉治

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本研究の目的は、宮城県が実施する地域文化復興支援政策の現状とその方向性を把握し、評価・分析するこ とで、文化人類学や民俗学が可能な支援のあり方を方法論的・理論的に探求することである。神戸大学の研究 者にとっては、阪神・淡路大震災およびその後の復興過程で得た知識や方法論を社会的に還元することは積極 的な意義がある。

直下型地震による近代都市の災害が中心であった阪神・淡路大震災に対し、東日本大震災は広範囲の多様な 地域社会が被災地であると同時に、長い歴史と民俗的・文化的伝統をもった地域コミュニティが特に津波によっ て壊滅的な打撃を受けた。東日本大震災における地震・津波は、祭礼行事や民俗芸能、食料確保に関わる伝 統的な生業や工芸などのさまざまな在来知や技術といった民俗文化を保持してきた被災地の地域社会に多大な影 響を今も与えつつある。東日本大震災への取り組みによって、阪神・淡路大震災の研究蓄積の上に看過されてきた、 問題を明らかにしうる。南海トラフ地震など、今後の広域災害に対して、阪神・淡路大震災の蓄積の上に東日本 大震災に関する学際的な研究が一層要請された。

本研究では、東北大学、東北学院大学をセンターとして、全国から民俗調査、地域社会調査のエキスパート 20 名が集まり、それぞれ被災地域を担当し、民俗文化財の被災状況とコミュニティの状況を現地学生のサポー トを受けつつ調査を行い、その後の文化行政支援のあり方を検討する基 礎資料を提供することを目的とする。 実際に支援に関わった研究者や地方文化行政の実務家にも参加してもらい、それらの支援のあり方が、民俗学 などの分野においていかに位置づけられるのか、その問題点と可能性を含めて検討を行う。また今回のような 災害に直面した民俗文化財などの復興支援行政に対して、中長期的展望から可能な支援の方法と組織化につい て検討した。

神戸大学からは、国際文化学研究科の岡田浩樹教授(松島、東松島担当 )と梅屋潔准教授(気仙沼担当 ) が 2011 年 10 月より震災による自然環境の変化と、生業 ( 特に養殖業 ) の関連、民俗文化財の現状とコミュニティ の復興プロセスについての調査を実施し、東北大学で行われた3回の共同研究会に参加した。2012 年3月に発 行された予備報告書は、すでに文化庁、宮城県および宮城県内の各自治体・教育委員会・文化行政担当者に配 布されている。こうして得られた情報や知識は、今後の震災・津波被害が想定される南あわじ市 ( 国際文化学 研究科との地域連携自治体 )、あるいは高知市 ( 岡田教授は高知市史編纂委員 ) によって他地域に広く還元する ことも意図している。

なお、2012年度も本研究プロジェクトは継続が決定しており、また神戸大学の平成24年度東北大学等との連 携による震災復興支援・災害科学研究推進活動サポート経費により、相補的な研究および教育プロジェクトとし て展開する予定である。

『日本大震災に伴う被災した民俗文化財調査 2011 年度報告集』

宮城県地域文化遺産復興プロジェクト ( 平成 23 年度文化庁「文化遺産を活かした観光振興・地域活性化事業」)

http://w w w.cneas.tohoku.ac.jp/staff/takakura2/shinsai/report.html

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表1 検討した測定方法とその特徴

大学建物において効果的に省エネルギーを図るには、部屋の用途や時期により変化するエネルギー消費特性 を把握する必要がある。工学研究科のエネルギー消費量の内訳は、電力消費量が約 75%、ガスヒートポンプ (GHP)によるガス消費量が約 25%を占めている。本研究の目的は、電力消費量データを統計的に分類し、時刻 変動の特徴を明らかにすることと、GHP 空調のエネルギー消費量を詳細に把握する簡易な測定方法を検討する ことである。

電力消費量を日ごとに 24 次元の多変量データとみなして主成分分析を行い、得られた主成分得点を用いてク ラスター分析を行った。一例として製図室の結果を図 1に示す。年間の半分以上の日が休日や長期休みなどの 影響で一日を通して消費量の少ない A グループに分類された。卒業設計期間が一日を通して消費量の大きい D グループに分類された。

GHP 空調機でのガス消費量を室外機ごとに短い時間間隔で把握するため、表1に示す測定方法を検討した。 測定方法の改善や複数の測定データを組み合わせる等の検討が必要であると考察された。電力消費量と空調に よるガス消費量の関係を検討し(図2)、電力消費量データから GHP 空調の稼働状況を推定できる可能性が示 唆された。

今後も引き続き、電力、ガス消費量の消費実態を詳細に把握し、適切な省エネルギー方策の検討やエネルギー 源の組み合わせの検討を進めたいと考えている。

大学建物におけるエネルギー消費量の測定方法と分析に関する研究

環境に関する教育研究

工学研究科 准教授 竹林 英樹 / 技術職員 石井 悦子

図1 クラスター分析結果の各グループの年間日数と時刻別電力消費量 ( 製図室 )

0 50 100 150 200 250 E D C B A

卒業設計 提出日 提出前 長期休み 休日 平日

0 0.01 0.02 0.03 0.04 (kwh/m2)

0:00 18:00 12:00 6:00 0:00 E D C B A

図2 電力消費量と空調用ガス消費量の関係 電力消費量[kwh] ガス消費量[㎡]

28℃以下 28℃以上

18 16 14 12 10 8 6 4 2 0 30 20 10 0

参照

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